30代未経験から独学でエンジニアへ 『自走力』と『つながり』がキャリアを作る

プロフィール

お名前:どいこさん
ご年齢:30代
地域 :大阪出身、東京在住

今回インタビューをお願いしたのは、クラフトビールの定期便・飲食小売店様向け卸販売・法人様向けギフトなどの事業を手掛けるBrewtope株式会社での仕事に加えて、勉強会やコミュニティの運営にも携わっているどいこ(@doiko_niki)さんです。

コロナ禍をきっかけに、未経験から独学でエンジニアとしてのキャリアをスタートし、現在は会社員でPdMやWebエンジニアとして働くどいこさんの経歴は、そこに至るまでも非常に興味深いものでした。

どのようにして新しい道を切り開いたのか、その原動力、そして今後の目標は何なのか。

どいこさんの貴重な経験と価値観から、未経験の方にもヒントになるお話を伺います。

目次

独学でエンジニアへ コロナ禍での決断とその勉強方法

――未経験から独学でエンジニアというどいこさんのキャリアですが、そこに至るまでも様々な経験をされていますね。

そうですね、24歳くらいまでは音楽活動をしていました。

高校卒業後、すぐに就職したのですが、音楽への強い思いから、正社員の仕事を辞めてフリーターをしながらバンド活動をしていました。

ですが、なかなかプロとしての道が見えてこない中で、音楽に対する考え方が変わり「プロにこだわらなくてもいいんじゃないか?」と思い、生活の安定も考えた結果、官公庁関連のシステムベンダーでカスタマーサポートの仕事に再度就職しました。

そこでは主にシステムの操作案内やトラブル対応をしていました。

最初はオペレーターとして入社したのですが、そのうちチームリーダーや教育担当も任されるようになりました。

その後転職をし、営業事務を2,3年やって、そろそろエンジニアのキャリアが始まる頃になります。

――エンジニアに興味を持った、目指したきっかけはどのようなものでしょうか?

私は商業高校に通っていたのですが、そこでプログラミングに触れる機会があり、ロジカルで答えがあるので、謎解きが好きな私には合っているなと思っていました。

あとは、職種によっては工夫して成果を出していても給料が上がりにくいと営業事務で働いている時に思ったので、手に職をつけて専門性が高く金銭面でももっといい条件で働けるようになりたいと思ったのが理由の1つです。

タイミングとしてのきっかけは、コロナ禍で時間ができたことです。

当時は営業事務の仕事をしていたのですが、リモートワークが進んで自宅での時間が増えたため、「この時間を有効に使いたい」と思って、興味のあったプログラミングを独学で始めました。

具体的には、Progateやドットインストールといったオンライン学習サイトを利用して学び始めました。同じようにプログラミングを学習している人と繋がりたい気持ちが出てきたので、勉強会に参加してみたり、Xで勉強内容を発信するようになりました。


そんな中、「自分と同様に社会人でエンジニアを目指している方」のQiitaの記事に感銘を受け、その方に連絡を取って先輩としてアドバイスを頂くようになりました。さらにその後その方の師匠を紹介して頂き、3人で一緒に勉強する仲になってから、運良く今働いているBrewtope株式会社にて未経験ながら業務委託としてエンジニアの仕事をするチャンスをいただきました。

未経験から始まった現職と副業 両方で磨かれる「自走力」

――そのBrewtope株式会社様での仕事はどのような内容でしょうか?

もともと最初はweb系のバックエンドエンジニアでアサインされていましたので、Ruby on Railsを用いた管理画面の改修などがメインでした。

今は定期便のプロダクトマネージャー兼開発をやりつつ、時折他プロダクトなどの開発業務も担当しています。

開発はプロダクトにもよりますが、営業さんなどBizメンバーの要望などをお聞きした上で「誰のどんな課題を解決したいのか」「実態として今起きていること」等をヒアリングした上で要求 -> 要件を定義し、設計から実装までやるといった感じで動いています。

スタートアップは基本少数精鋭なため、関係各所とのやり取りなども含めて一人が担う業務範囲が広いですし、その分自ら考えて動く事でバリューを出しやすい側面があります。

joinして最初のうちは技術面その他でつまづいた時、稼働のタイミングによってはすぐに誰かに頼れず、自分で問題を解決しなければない事もありました。

その過程で「自走力」もとい、自分で原因や対処法を見つけて解決する力がついてきたと思います。

――エンジニアの経験がPdM業務に生きていると感じる点はありますか?

どうやってその機能の実装を実現するか考える時に、難易度や工数をイメージしやすいので、そのあたりの勘と感覚があるのがメリットだと感じています。

もちろんエンジニア出身じゃない方でもできることだとは思うものの、やはりエンジニアと連携してのプロダクト開発では話が進めやすいですね。

――副業もされているとのことですが、そちらについてもお聞かせください。

これまで副業は数社でのFlutterでのモバイルアプリの開発・改修案件や、受託会社でのクライアント対応や報告書類作成などに携わってきました。

Flutterはとある会社の研修(課題だけ与えられて自分一人で調べながら取り組む形)で意欲的に学ぶことができ、それまでモバイル開発は未経験でしたが業務として対応できるまでになりました。

また、どの会社も基本リモート勤務かつ稼働時間も限られていたので、それもあって自主的に情報を取りに行って業務に活かす力が磨かれたと感じます。

「自走力」を醸成するコミュニケーションと「つながり」を紡ぐ視座

――「自走力」というワードについて、そこがどいこさんの特徴でもあり非常に大切にされている部分だと思います。ただ、未経験の状態から「自走力」を身につけるためには上司や同僚、仲間のアドバイスが必要となる場面が多々あると考えられますが、どいこさんがコミュニケーションにおいて大事にしていることはありますか?

情報を取りに行く時に、相談や確認する相手って基本的に自分より上の立場の人が多いと思います。

そうなると、立場が上の方って必然的にお忙しいので、その方々の脳のリソースを取らないようなコミュニケーションを大事にしていました。

具体的には、自分で調べてわかるところまで突き詰めていって、「こういう理由でこうだと思うんですけど、この認識あってますか?」のような聞き方をするようにして、「どうしたらいいですか?」というようなオープンなクエスチョンを行わないようにしていました。

なるべく相手の手間を取らせない、負担をかけないようなコミュニケーションの取り方を心がける事が大事だと思っています。

これも私の師匠に教えてもらったというか、アドバイスをいただいたことなので、そのおかげですね。

――どいこさんは色んな方とつながり、力を貸してもらう経験が多々あるようですが、その理由はご自身でどうお考えですか?

自分でははっきりとはわかりませんが、成長欲求もモチベーションも高いことから、同じような気持ちを持っている大先輩の方々に助けて頂けているのかもしれません。

大変ありがたいことだなと感じます。

――副業以外にも勉強会を運営されていらっしゃいますね

友人が「PRIME ANSWER」というエンジニア向けの報奨金付きQ&Aサービスをローンチしたのですが、そのサービスの認知を広げるために勉強会の開催を始めました。

きっかけとしては広報活動だったわけですが、似た目標を持っている人たちとコミュニケーションをとったり、つながりが持てたりするのは楽しいです。

自分自身も勉強会に参加したおかげで良いつながりができた経験があったので、そういう場を作りたいという想いから取り組んでいます。

プロダクト自体が最大のモチベーション

――最後に今後のキャリアの展望について教えてください。

考え方としてマネジメントしたいとか、何か専門的に特化したいというよりかは、プロダクトやドメイン、チームが好きで仕事を行っている部分が大きいので、事業が盛り上がるためなら何でも吸収してできるようになりたいと考えています。

そのため今行っているPdM業務で経験を積んで成果を出すことに加えて、現状自分にまだ足りていないと感じる、マーケティングや経営戦略の知識もつけたいと思っています。

事業としてクラフトビール産業自体を盛り上げて、ユーザーの皆さんにワクワクする毎日を提供できるよう尽力していきたいです。

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この記事を書いた人

ORIONのコミュニティマネージャーをしています。
みんなが仕事と学びと遊びを思いっきりできる場づくりを行なっていきます!
よろしくお願いします♪

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