【セキュリティ勉強会】実際に起こったセキュリティトラブルを開催しました!!

皆さんこんにちは!エンジニアサードプレイス【ORION】運営メンバーのぼのぼのです。涼しくなり勉強に集中できる季節になりましたね。

今回は、日進月歩で進化する脅威から身を守るために、渋谷のNeuro Hubにて 「【セキュリティ勉強会】実際に起こったセキュリティトラブル」 を開催しました!
今回の勉強会では、セキュリティを専門とする3社のプロフェッショナルをお招きし、実際の事例をベースにした、「怖くて、ためになる」 講義を展開いただきました。

専門家から学びたいエンジニア、知識をアップデートしたいエンジニア、そして交流を楽しみたい参加者が集まり、熱気あふれる会となりました!

目次

勉強会の様子

今回もたくさんの方が集まっていただきました!
みなさん真剣な表情で聞かれていました

LT内容

企業を襲う新時代の脅威:ランサムウェア被害事例の解説と対策 – Librus 翁さん

(前畑追記)【1023イベント講演用】Kグループ事例情報-1

 

トップバッターはLibrus株式会社取締役COOでもあるLibrusの翁さん。世間を騒がせたランサムウェア被害の例を題材に、サイバー攻撃のリアルを解説いただきました。

事件の背景から、「VPN機器の脆弱性悪用」「標的型メール攻撃」「内部犯行」といった、ランサムウェア侵入の経路として予測される具体的な方法を提示。さらに、それぞれの経路に対する具体的な防御策を明快に説明してくださいました。

特に印象的だったのは、「身代金は払うべきではない」という強いメッセージと、防御策として「ハッカーが到達できない、常にオフラインの場所にバックアップを置くという、シンプルながら最も強固な最終手段を推奨されていた点です。参加者からは「ニュースの裏側が理解できた」「今すぐバックアップ体制を見直したい」と、危機感と学びの声を多く聞くことができました。

実際に遭遇した怖い実装や構築における脆弱性について – ポルト 箱崎さん

株式会社PORUTO_ORION様LT投影資料_発表用最終版

 

お次はHackTheBox全冠達成者という輝かしい実績を持つ、株式会社ポルトの箱崎さん。新卒からセキュリティ一筋という箱崎さんが語るのは、「実際に現場で遭遇した怖い脆弱性」です。

発表では、Webアプリケーション診断でよく見られる「ユーザーパラメータを検証せずにDBに送る不備」や、多発する「認証認可の不備」「クロスサイトスクリプティング(XSS)」を、専門ツールのBurp Suiteの活用を交えて紹介。

特に衝撃的だったのは、SaaSやゲームアプリでクライアントサイドの処理を安易に信用したために値の改ざんが可能になっていたという、本当に怖いXSSの事例です。セキュアなコーディングの重要性を改めて痛感させられるLTでした。質疑応答では「レスポンス改ざんの方法」について具体的に質問が飛び交うなど、参加者の技術的な関心の高さを感じました。

攻撃者視点で学ぶ、実際のサイバー攻撃の対策ポイント – サイバーコマンド 横濱さん

2025.10.23_ORION_セキュリティイベント

 

トリを飾るのは、開発とセキュリティの「二刀流」エンジニアであるサイバーコマンド株式会社の横濱さん。テーマは、「なぜ攻撃者視点で対策を考えるのか?」という本質的な問いから始まりました。

「動機は?」「リソースは?」といった4つの軸で攻撃者をプロファイリングすることの重要性を解説した後、侵入プロセスをAPT/MITREといったフレームワークに沿って段階的に解説。

「偵察」から「目標達成」に至るそれぞれのフェーズ(初期侵害、権限昇格、永続化など)で、攻撃側が何をし、防御側が何をすべきかを分かりやすく対比してくださいました。例えば、「偵察」段階では防御側は「情報が外部に流れていないか定期的に監視」が必要であるなど、具体的なアクションが明確になりました。

横濱さんのまとめは、「チームで守ること」。セキュリティは特定の誰かだけが担うものではない、という力強いメッセージで会場は共感に包まれました。

ORIONについて

エンジニアコミュニティ【ORION】は、エンジニアのサードプレイスを目指して「仕事」「学び」「遊び」の観点からエンジニア同士が交流できる場を作っているコミュニティです。

今回のようなLT交流会だけではなく、ボードゲーム会やBBQ等の遊びメインのイベントも企画しています。
興味を持った方はお気軽にご参加ください!
オンライン上ではDiscordで交流しています。イベント情報の共有や雑談、読んだ本の共有など、是非こちらもご活用ください!

▲ORION Discord▲

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この記事を書いた人

独立系SIer▶︎音楽系事業会社のクラウドエンジニア▶︎データ分析・AIプロダクト事業会社のSRE。

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